成長期と矯正効果

子供の矯正治療を考える上で、最も重要なポイントは「成長期」です。小児の矯正治療は1期矯正と言い、歯並びをキレイにする事に主体を置くのではなく、骨格の成長を適正に成長させていくところに主体を置きます。

顎の骨は成長期に大きく発達するため、成人になった時に外科矯正が必要になる事を避ける、または軽減させるには、この時期の矯正治療が特に効果的です。一般的に、女子は8〜12歳頃、男子は10〜14歳頃が成長のピークとなります。顎骨に関しましては、上顎骨は永久歯に生え変わる6歳くらいから12歳くらいが成長のピークとなり、下顎骨の方が上顎より遅く16歳くらいに顎関節の90%以上が完成します。その為、当院では小学校に上がる6歳くらいから矯正治療を行うことをお勧めしています。この時期に矯正治療を行うことで、歯並びだけでなく、顎の形状も効率的に改善することができ、大人になってからの矯正治療がより上手くいくような下準備の治療と認識して下さい。

永久歯の生え替わり

永久歯への生え替わりは、通常6歳頃から始まり、12〜13歳頃までに完了します。この過程で最も重要なのが、第一大臼歯(6歳臼歯)の萌出です。この歯は、その後の歯並びに大きな影響を与えるため、萌出時期である6〜7歳頃の診断が非常に重要になります。お子様の歯並びが気になっていらっしゃる場合には、是非小学校に上がる前くらいの時期までには、歯並びのご相談をするのが良いと思います。

早期治療のメリット

早期治療には、数多くのメリットがあります。まず、顎の成長を利用できるため、治療効果が高く、治療期間も短縮できる可能性があります。また、歯並びの問題による発音障害や咀嚼の困難さを早期に改善できれば、子供の健全な発育にも良い影響を与え、全身的な健康度のアップに繋がります。さらに、見た目の改善により、学校生活での自信にもつながります。

費用と治療期間

小児の矯正治療は1期矯正治療となり、1期矯正治療費用が掛かります。1期矯正治療は概ね6歳ー12歳までの小児が対象となり、治療期間は3年くらいです。早期治療の場合は成長に合わせて段階的に行うため、トータルの治療期間が長くなることもあります。ただし、早期から対応することで、将来的な治療の負担を軽減できる可能性もあります。

治療計画の立て方

治療計画は、お子さまの成長段階や生活スタイルに合わせて立てていきます。

学校の部活や習い事などで、通院時間がとりにくい子もいますので、ご家族の治療に対するご理解と協力度も治療の結果にとても影響する重要な要素となります。特に重要なのは、定期的な経過観察です。永久歯の萌出状況や顎の成長を確認しながら、最適なタイミングで治療を開始することができます。また、矯正装置の種類も、年齢や生活環境に応じて選択することが重要です。