義歯の寿命

テレスコープ義歯の最大の特徴は、他の義歯に比べてお口の中でカタカタと動きにくい事で、高い安定性と快適性が挙げられます。義歯の耐久年数も、他の義歯が数年程度と短期間である一方、テレスコープ義歯は正しいメンテナンスを行えば、10年以上の長期間安定した使用感が得られます。しかし、テレスコープの耐久年数を長くするためには、使用者の口腔内の状態やメンテナンスの方法によって大きく変わり、注意が必要です。

メンテナンス方法

テレスコープ義歯の寿命を延ばすためには、適切なメンテナンスが欠かせません。毎食後は義歯を外して、歯と義姉の両方の歯磨きが必要ですが、もしお昼食後に義歯を外しての歯磨きが難しければ、朝晩の食後は必ず義歯を外して、義歯と歯をしっかり磨いて頂ければ大丈夫です。

3日に1回程度、専用の義歯洗浄剤を使用することで、義歯に付着した着色汚れや歯石を効果的に除去できます。洗浄剤への付け置き時間は30分から1時間程度なので、就寝時はお口の中を清潔にした状態で、義歯は嵌めて就寝して下さい。

義歯の取扱注意

テレスコープ義歯では、骨や小石の様な食べられないものを間違って噛まなければ、使用中に大きく破損する事は殆どありません。しかし、義歯を丁寧に取り扱い、義歯を外した時には落としたりすると破損する危険がありますので取り扱いには注意しましょう。

義歯の修理

テレスコープ義歯が破損した場合、すぐに歯科医院までご相談下さい。自己修理を試みると、かえって修理の妨げになる危険性があります。特に外れたパーツを瞬間接着剤で修理等を行うと、義歯が歪む原因などになり、修理が困難になる可能性があります。破損した場合はパーツをそのままいじらずにお持ちください。

定期検診

定期的な歯科検診は、テレスコープ義歯の寿命を延ばすために必須です。少なくとも4−6ヶ月に一度は歯科医院でのチェックを受け、義歯の状態や口腔内の健康状態を確認しましょう。定期検診により、義歯の不具合や口腔内のトラブルを早期に発見し、適切な対応を取ることができます。

テレスコープ義歯の寿命を延ばすためには、日々のメンテナンスと定期的な歯科検診が不可欠です。適切なホームケアと歯科医院での破損を未然に防ぐ為の予防措置を講じることで、義歯の機能を長く維持し、快適な生活を送りましょう。