離乳の時期に気を付けたい事

赤ちゃんとママ

1歳を過ぎた頃が離乳時期となりますが、その時期までに赤ちゃんは嚥下(えんげ:飲み込む事)と鼻呼吸を獲得します。生まれて直ぐの赤ちゃんは、呼吸と嚥下を同時に出来ます。

赤ちゃんはおっぱいを飲みながら、鼻で呼吸が出来ます。しかし、ある時期からは嚥下と同時に呼吸は出来なくなります。あまり早い時期に離乳すると、鼻呼吸を獲得しない内に食べ物を摂取し始めることになるので、離乳後に口呼吸に移行する可能性があります。

離乳の際には、鼻呼吸がしっかりできているかどうかの確認をしていただくのが良いかと思います。チェックは簡単です。

普段から口がポカンと開いているかどうか、寝ている時に口が開いているかどうかをチェックしてください。

お口の呼吸になっている場合は、慢性鼻炎になる、のどを痛めやすく風邪を引きやすい、歯並びが悪くなる、前歯中心に虫歯が早い時期からでき易くなる、ドライマウスになる、口臭が出やすくなる…といった多くの問題の原因となりますので、離乳時期にはこの様な点に注意して下さい。

歯並びは遺伝的要因?環境的要因?

歯並びが遺伝によるものか、育った環境によるかは、歯科の中でも意見が分かれるところです。歯の大きさや骨格の大きさなど、もちろん遺伝的な要素もありますが、環境的な要素も大きいです。では、どのような事が環境的な要素となるかというと、哺乳期間や哺乳瓶の使用、成長期の食習慣、睡眠時間、運動が好きかどうか…多岐にわたります。

この内の遺伝的要因を変えることは出来ませんが、環境的要因は変えることが出来るので、ぜひ歯並びへの影響について広く知っていただき、キレイな歯並び=健康な身体の成長と捉えて、日々の子育てにご活用ください。

これから赤ちゃんを出産するご両親に知識として

生後すぐの赤ちゃんのお口の中は、ほとんど細菌がいません。生後徐々にお口の中の細菌の種類も増えていきますが、これには環境的な要因が大きく、3歳以下で虫歯が出来ると虫歯菌の繁殖力は旺盛なので、お口の中の常在菌の種類が少なく天敵になる菌も少ないことから虫歯が短期間の間に広範囲に広がってしまいます。

その為、なるべく3歳以下で虫歯を作らない様に歯磨きなど頑張って下さい。また、赤ちゃんの両親、近親者に虫歯が多くあると、赤ちゃんに虫歯が移りやすい環境となる為、特にご両親は歯のクリーニングを定期的に行う、虫歯などの検診を定期的に行うなどをお心掛けてください。

茅ヶ崎市や寒川町でも妊婦さんに向けての妊婦歯科検診がありますので、こちらも是非ご活用頂くと良いと思います。