当院の矯正治療の目的はかみ合わせを改善する事で、歯の機能を良くする事です。

かみ合わせが良くなるとくなると見た目の歯並びも良くなりますが、これは単に見た目(審美面)を良くするだけの矯正治療とは全く違います。

歯の矯正治療はこの2つの種類の治療に分かれます。

家族

当院での矯正治療の目的は、かみ合わせが悪い事で、よく噛めない、喋りにくい、口が開いてしまう、見た目(審美面)にコンプレックスがある…という様な悩みをお持ちの方に対して、歯の矯正治療により歯並びを良く、かみ合わせを改善する事でお口の中の機能を改善させる事です。
一方、審美矯正治療では歯はきれいに並んだけれども、歯のかみ合わせは悪化した、顎関節症の症状が出るようになったという事もよくあります。これではお口の機能が低下してしまいます。

 

どの様な患者様に、矯正治療をお薦めしてるか…矯正専門の先生とは違う視点から矯正治療の必要性や治療のご提案をしています

矯正治療専門の医院では10代ー30代の方が主な患者様の治療層になると思います。
当院は矯正治療専門の医院ではない為、3歳くらいー90歳を超える方まで来院しています。また、歯を失っている方の治療を多く手掛けている為、どの様なかみ合わせの方が歯を喪失し易いのか…を多く目にしています。この様な視点から、歯を喪失し易い傾向にある歯並びの方には、かみ合わせの改善により歯を早期に喪失しない、将来義歯を使う必要のない様な健康的な歯並びへの改善をお薦めしています。
一般的には、クラウドと言って歯並びがガタガタに重なっている場合には矯正治療が必要と感じるかも知れませんが、歯が重なって生えていない場合でも、上下顎の歯と歯のかみ合わせが悪い場合は多く有ります。この辺りの治療の必要性の判断は矯正専門の先生とは違う視点でのお薦めとなります。

また、矯正専門の医院では基本的には矯正治療のみの治療となる為、抜歯部位が左右違う場合は歯並びも左右非対称になっている事も多くみうけられます。当院は義歯や被せものの治療も行なっている為、矯正治療の計画自体を矯正治療だけでは治らない方の為に、矯正治療➕補綴治療(義歯や被せもの)で治療を進めていますので、左右で抜歯部位が異なるケースにおいても左右対称の歯並びに治すことが可能ですし、機能的には本来、出来うる限り歯並びは左右対称にします。その場合の治し方として、矯正治療で50%を治し、残りの50%を補綴治療で治すという様な複雑なケースも対応できます。

 

当院ではなるべく非抜歯での矯正治療を行っています。

最近は顎の骨格が小さい方も多く、この様な場合に小臼歯を抜歯して歯を真っ直ぐきれいに並べると言う考えもありますが、当院では小臼歯は歯のかみ合わせのバランスを長期間保つ為にとても重要な役割を持つ為、抜歯は歯が保存不可能な程悪化している場合は除き、矯正治療の為に健康な小臼歯を抜歯する事は行っていません。

*ただし、親知らず(智歯)は多くの場合、矯正後の歯並びを再度悪化させてしまう要素が大きいので、抜歯する事は多いです。また、上顎骨と下顎骨の大きさにかなりの差がある場合の成人矯正では、歯を抜く事でしか、上下顎の骨格の大きさを補正できないケースもありますので、まずはご相談ください。

続く…

「院長の矯正日記」こちらも是非ご覧ください。