当院で行っている矯正治療はかみ合わせを重視した歯の矯正治療です。

一般的な矯正治療は審美矯正と言い、見た目の歯並びは良くなったが、噛み合わせは悪くなった、左右の奥歯の高さが不均等になった、口を開く度に顎がカクカク音がする様になったといった、といったかみ合わせの不具合が発現する場合があります。

上顎と下顎の歯並び(歯列)と顎関節の動きは連動性があり、上下の歯列の形と顎関節の動きに調和が取れていると、食べ物を噛んだり、しゃべったりする事がスムーズに行う事ができます。

当院の歯の矯正治療は、前歯の見た目のキレイさを改善しつつ、奥歯の食べる、しゃべると言った顎機能を良くする治療を行っています。

当院のもう一つの特徴として、被せものをした歯があったり、虫歯の歯が何本もあったりする場合など、一般的な矯正治療が難しいケースの場合でも、矯正治療と補綴(被せもの)治療の両方を組み合わせた治療が可能な為、多くの場合は治療が可能です。その為、補綴治療では歯並びが治せない、矯正治療するには健康な天然歯が揃っていない場合でも、治療の応用範囲が広く可能となります。

一般的な矯正治療では、顎関節に症状がある場合は治療が出来ませんが、「かみ合わせ重視の矯正治療」では、上下顎の歯並びと顎関節の動きのバランスの調和を取るかみ合わせに改善する為、多くの場合は治療後に顎関節症状は改善します。

 

笑顔の女性

Q.反対咬合、受け口、オープンバイト、出っ歯、叢生(そうせい・クラウド)・・・この様なかみ合わせの場合は必ず矯正治療が必要ですか?

A.当院では、今の歯のかみ合わせで、何か困っている事がある場合に歯の矯正治療をお勧めしています

しかし、特にかみ合わせ上、機能面において問題がなく、見た目だけの改善を希望される場合は、お勧めしないケースもあります。

理由は、完全に審美面だけを優先することで、かみ合わせが逆に悪くなってしまうケースもあるからです。

ただ、かみ合わせの問題が機能面の問題だけではなく、見た目の問題も引き起こしている場合もあるので、治療前の検査の結果、審美面の改善が機能面の改善につながる場合は治療をお勧めします。

当院の矯正治療の特徴

当院ではMEAWを用いた矯正治療を行っています。

当院ではMEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)によるかみ合わせを良くする為の矯正治療を行っています。

従来の一般的な歯の矯正治療は、真っ直ぐで丸い形状のワイヤーを使用して歯の位置移動を行います。真っ直ぐなワイヤーで歯を移動すると、歯列上の全ての歯がワイヤーを繋いだ方向と同じ方向へ動く2D(水平的な2面での動き)で動き、これにより歯の噛み合わせの高さのコントロールは効きません。この治療の弊害として、上の奥歯を後ろへ移動した場合は顎関節の動きを妨げる歯列となる為、顎関節の症状が発現しやすくなる事があります。

この様に、従来の矯正治療では上の歯と下の歯の位置関係でしか歯並びの良し悪しを判断していなかったのですが、歯の位置だけを合わせる矯正治療では、上顎骨と下顎骨の骨格的な位置が適正かと視点を広げた時に骨格的にはズレる結果を生じる事があります。

この様な骨格的なズレを生じない様に歯の矯正治療をする為には、歯の移動をする際に歯を水平的に移動するのではなく、水平的移動と垂直的移動を同時に行う、3D方向への歯の移動を行う必要があります。

この点でMEAWでは、長方形の四角いワイヤーを使用することと、個々の歯をそれぞれ別の、3D(水平と垂直の3面の動き)方向へ動かす様な複雑な歯の移動が可能となります。歯を3D方向へ自在に動かす事で、従来動かす事が難しいとされていた大臼歯までの歯を動かす事が出来るので、歯列の中間にある小臼歯を抜歯しなくても、歯のかみ合わせを改善する事が出来る事と、歯のかみ合わせと骨格(顎)の位置にズレがある人の場合も、歯のかみ合う位置と上下顎の骨格位置を合わせる事が出来る治療方法です。

MEAWを用いた矯正治療の特徴として

・開口(オープンバイト)

・顎偏位(顎が左右どちらかに傾いている、正中(真ん中の歯が上下でズレている)

・下顎が小さく、出っ歯になっている

・上下の前歯がかみ合っている…

この様な場合に、通常の真っ直ぐなワイヤーを使った矯正では、外科矯正になる場合も多いですが、個々の歯が動かす事ができるMEAWを用いた矯正治療では、多くのケースにおいて外科矯正を避けられます。

MEAWを用いた矯正治療中

小臼歯抜歯をしない矯正治療

かみ合わせを良くする為の矯正治療を行っています。その為、顎の大きさが小さいから、歯が並びきれないから・・・この様な場合の治療の第一選択肢として、小臼歯抜歯が行われていますが、小臼歯を抜歯する事で歯列はショートアーチ(短い歯列)になります。

犬歯や小臼歯はかみ合わせの機能上、顎を前後左右に動かす(顎運動)際にハンドルの様な役割があり、とても重要です。

犬歯や小臼歯がしっかり機能しているかみ合わせだと、上下の顎の力を支えている大臼歯(奥歯)の耐久年数が上がります

将来、奥歯を欠損しないかみ合わせを作る為には、小臼歯はとても重要な役割となります。その為、当院では極力小臼歯の抜歯はせずに矯正治療を行なっています。

顎関節症の改善の為の矯正治療

顎関節症の9割は歯のかみ合わせの不具合に原因があります。

本来、歯のかみ合わせは顎関節を中心にして行う顎運動が動きのベースとなっています。この顎運動と歯並びの間に不調和をきたした場合に、うまく顎運動の機能ができなくなり顎関節症を発症します。したがって、顎関節の動きと調和の取れた歯並びに整える事で顎関節症の症状の改善を図っています。

かみ合わせを重視した矯正治療

かみ合わせのバランスが悪いと、強い歯軋りを生じて奥歯がすり減る(歯の磨耗)、欠ける、割れる、段々と上の前歯が出っ歯になってきた、食事がよく噛めない、虫歯が進みやすい、見た目のコンプレックスがある、口が開きにくい、口を開く時に顎が痛い・・・など様々な症状が出てきます。

歯並びには、上下の奥歯には噛む力を支える役割があり、上下の前歯は顎運動を行う際のハンドルの役割があります。

この歯並びの役割と顎関節の動きの間のバランスが取れてれば、安定したかみ合わせとなり、この両者の間のバランスが悪いと上記のような症状が出ます。

したがって、見た目を整えることが矯正治療の目的ではなく、顎関節の動きと調和の取れた歯並びに整える事でバランスの取れたかみ合わせに改善することで、使いやすく、長期安定したお口の環境を作ることが当院の目指す矯正治療の目的です。

当院の矯正治療方法と流れ

かみ合わせや見た目のコンプレックスなど歯並びにお悩みがある方は先ずは「相談」でご予約ください。

どの様な悩みがあり、どの様に治したいかなどお話を伺う事と、お口の中の簡単な検診、治療がどの程度可能かどうかなどの説明を行います。

矯正治療をしたいご希望がある場合は…

かみ合わせ・歯並び・顎運動・頭部骨格検査などの治療前の精密検査

診断と治療計画の説明・治療契約後に治療スタート

動的矯正治療

*当院ではMEAW装置を用いた矯正治療をベースに行っています。この治療では、歯にブラケットを装着し、長方形のワイヤーにホリゾンタルループと呼ばれるワイヤーの屈曲を犬歯以降の個々の歯に入れることにより、ループで区切られた個々の歯を3次元的に移動して、機能的なかみ合わせの歯列を確立する治療方法です。

三次元的に歯が動く事で歯列(歯並び)角度や高さを変える事が出来るので、外科的な顎の手術をしなくてもよくなるケースも多くなります。

*全てのケースの外科矯正を避けられるわけではありません。

保定治療

歯を動かす治療が終了し、キレイな歯並びに改善した後、ブラケットを歯から除去し、保定装置で歯が後戻りしないように一定期間保定する必要があります。

 

大人の為の歯の矯正治療【歯並びの美しさと健康面の両立が重要】

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