当院で行っている矯正治療はかみ合わせを重視した歯の矯正治療です。
審美矯正とは目的が異なります。
Q.反対咬合、受け口、オープンバイト、出っ歯、叢生(そうせい・クラウド)・・・この様なかみ合わせの場合は必ず矯正治療が必要ですか?
A.当院では、この様なかみ合わせの為に、機能的に何かお困りがある場合には歯の矯正治療をお勧めしています。
しかし、特にかみ合わせ上、機能面において問題がなく、見た目だけの改善を希望される場合は、お勧めしないケースもあります。
理由は、完全に審美面だけを優先することで、かみ合わせが逆に悪くなってしまうケースもあるからです。
ただ、かみ合わせの問題が機能面の問題だけではなく、見た目の問題も引き起こしている場合もあるので、治療前の検査の結果、審美面の改善が機能面の改善につながる場合は治療をお勧めします。
当院の矯正治療の特徴
小臼歯抜歯をしない矯正治療
かみ合わせを良くする為の矯正治療を行っています。その為、顎の大きさが小さいから、歯が並びきれないから・・・この様な場合の治療の第一選択肢として、小臼歯抜歯が行われていますが、小臼歯を抜歯する事で歯列はショートアーチ(短い歯列)になります。
犬歯や小臼歯はかみ合わせの機能上、顎を前後左右に動かす(顎運動)際にハンドルの様な役割があり、とても重要です。
犬歯や小臼歯がしっかり機能しているかみ合わせだと、上下の顎の力を支えている大臼歯(奥歯)の耐久年数が上がります。
将来、奥歯を欠損しないかみ合わせを作る為には、小臼歯はとても重要な役割となります。
顎関節症の改善の為の矯正治療
顎関節症の9割は歯のかみ合わせの不具合に原因があります。
本来、歯のかみ合わせは顎関節を中心にして行う顎運動が動きのベースとなっています。この顎運動と歯並びの間に不調和をきたした場合に、うまく顎運動の機能ができなくなり顎関節症を発症します。したがって、顎関節の動きと調和の取れた歯並びに整える事で顎関節症の症状の改善を図ります。
かみ合わせを重視した矯正治療
かみ合わせのバランスが悪いと、強い歯軋りを生じて奥歯がすり減る(歯の磨耗)、欠ける、割れる、段々と上の前歯が出っ歯になってきた、食事がよく噛めない、虫歯が進みやすい、見た目のコンプレックスがある、口が開きにくい、口を開く時に顎が痛い・・・など様々な症状が出てきます。
歯並びには、上下の奥歯には噛む力を支える役割があり、上下の前歯は顎運動を行う際のハンドルの役割があります。
この歯並びの役割と顎関節の動きの間のバランスが取れてれば、安定したかみ合わせとなり、この両者の間のバランスが悪いと上記のような症状が出ます。
したがって、見た目を整えることが矯正治療の目的ではなく、顎関節の動きと調和の取れた歯並びに整える事でバランスの取れたかみ合わせに改善することで、使いやすく、長期安定したお口の環境を作ることが当院の目指す矯正治療の目的です。
当院の矯正治療方法と流れ
かみ合わせ・歯並び・顎運動・頭部骨格検査などの治療前の精密検査
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診断と治療計画の説明・治療契約後に治療スタート
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動的矯正治療
*当院ではGEAW装置を用いた矯正治療を行っています。この治療では、歯にブラケットを装着し、主にGUMMETAL WIREを使用し、個々の歯を3次元的に移動することにより機能的なかみ合わせの歯列を確立する治療方法です。
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保定治療
歯を動かす治療が終了し、キレイな歯並びに改善した後、ブラケットを歯から除去し、保定装置で歯が後戻りしないように一定期間保定する必要があります。