「今の入れ歯では、噛めないんです」とおっしゃっている方の入れ歯を見せて頂くと、いくつかの問題点があります。
- 入れ歯がゆるくて、お口の中で噛む度にカタカタ動いてしまう
- 咬み合わせが合っていないため、咬む度に入れ歯が歯肉に食い込んで痛くて噛めない
- 食事中に、ゴマのような細かい食べ物が入れ歯の中に入り込んで、痛くて噛めない
- 顎の骨が薄い、顎の骨の形が平らな為に、入れ歯が安定しない
このようなお悩みが多いです。
かめる入れ歯を作る為に、当院が何を変えているのか。
1) 入れ歯を作る工程が違うので、顎の歯肉に吸着(吸いつく)入れ歯
従来の入れ歯の作り方は、上の歯の型取りと、下の歯の型取りを別々に行い、入れ歯を作る工程の途中で、後から歯の咬み合わせを合わせます。上と下の歯の型取りと歯の咬み合わせは一緒のタイミングで同時に取らないと精密に合う入れ歯は出来ません。上の歯型取り、下の歯型取り、そしてこれらの上下の噛み位置の記録、これらをそれぞれ別々に取ることで、上と下の入れ歯のかみ合せにズレが生じやすく、入れ歯をかみ合せた時の上顎と下顎の歯型の位置もズレが生じやすくなります。
上と下の入れ歯でカチッとかんだ時に、歯の咬み合わせと上下顎の型取りがピッタリ合っていない入れ歯は、痛みが出たり、カタついたりします。
当院の作り方は、従来の日本の方法と違い、ドイツ式の新しい方法です。
当院の入れ歯の源流はヨーロッパにあり、その治療方法がドイツで改良され、また時代とともに進化してきた方法です。独特なのは、上下顎の型取りの時に、歯の咬み合わせ(上下顎のかみ合せ)を一緒に、お口の中で同時に取る方法で、これは一般的な日本の入れ歯の作り方と大きく違う方法です。(この方法は歯が1本も無くてもできます)
この歯の型取り法により、お口の中で食べ物を噛んだ状態にして、その時のかみ合わせと上下顎の型取りを入れ歯に再現して作っています。そうすることによって、入れ歯がかみ合った時に、入れ歯の下の歯肉(顎)も同時にピッタリ合った形を再現する事が出来ます。
2) 入れ歯の大きさが顎の大きさと一致しているので、顎を動かしても、緩んだり、カタつきにくい入れ歯です。
従来の入れ歯の大きさや形は、実際の顎の形よりもとても小さいものが多いです。総入れ歯は、顎の形よりもちょっとでも小さいと入れ歯と入れ歯の下の歯肉の間に空気が入り、ぴったり吸い付きません。吸着しない、小さい入れ歯は、食べ物を食べている間にお口の中で食べ物と一緒になって踊りだします。このような状態だと、入れ歯がはがれる事で、噛めば噛むほど入れ歯に押された歯肉は痛くなり、噛めません。
当院の入れ歯は、入れ歯の下の粘膜、入れ歯の外側は頬,口唇、口輪筋、入れ歯の内側は舌で密着させて、空気が入る隙間を作りません。隙間のない入れ歯は、入れ歯をお口の中にはめる時に空気が抜けるブシュッという音がします。入れ歯とその下の粘膜との間は少しの湿度(唾液)が必要で、これによりウォーターフィル現象で入れ歯はお口の中で吸着します。吸着すると、食べ物を食べた時に入れ歯が動きにくくなり、食べ物は詰まりにくくなります。入れ歯の歯肉部分(入れ歯の床)とご自分の粘膜、舌、頬、口輪筋がピッタリ隙間ない形でフィットしていなければ、当然、入れ歯は吸い付きませんし、吸着していなければ入れ歯は動きます。
ただ、とても難しいのは、入れ歯でかんだ時に働く筋肉の形とお口を開いた時に働く筋肉の形はだいぶ違うので、その両方の形ピッタリに合っている形の入れ歯でないと、ずっとお口の中で顎に吸着した快適な入れ歯は出来ません。つまり、口の中の形は噛む時や口を開く時などでそれぞれの筋肉の形が変化する為、どのお口の状態にも空気が入らなく、密着する形の義歯にするのは技術的にとても難しいものなんです。この良し悪しで、入れ歯の性能はかなり違ってきます。
お口の中にぴったり合っている入れ歯は、歯肉の下の顎の骨の形を変形させないため、10~20年は充分に使っていただけます。
2つの入れ歯は、同じ方の入れ歯です。写真左が当院でお作りした入れ歯です。写真右は以前使用していた入れ歯です。
一括りに入れ歯と言っても、入れ歯の大きさや形、歯並びはこんなに違いがあります。この違いが技術の違いだと思ってください。
ぜひ、当院自慢の吸いつく、かめる入れ歯を体感してください!
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