顔の変化
50代前後前後で多くの歯を失っていると、歯の周りにあった骨が吸収することから、上下の顎骨自体も痩せて細くなります。
特に、歯を欠損して、そのままにしている期間が長いと、口元が痩せこけたり、頬が落ち込んだりすることが見られます。これは、歯の高さが保てず低くなる事や、顎骨が痩せた事と喪失した部分に歯が無い事で、外見的には頬が内側に窪む為、こけて見えます。
また、歯を喪失して柔らかい食事に変化すると、口腔周囲筋の筋力も痩せるため、ほうれい線が深くなり、以前より目立つ印象になります。
骨の減少
歯を失うと、顎骨は顎機能が低下し、次第に骨が減少していきます。これは、歯が顎骨に圧力を与えることで骨が維持されるためです。
閉経後の女性の場合、ホルモンバランスに変化が生じる影響として、多くの女性が骨粗しょう症の診断を受けています。骨粗しょう症の方は骨密度が減少するため、骨が脆くなります。顎骨でも同様の変化を生じ、骨がスカスカの状態になっている方もいらっしゃいます。
入れ歯を装着することで、この骨の減少を完全に止めることまではできませんが、ある程度防ぐことができます。
総入れ歯のフィット感
総入れ歯のフィット感は、顎骨の吸収を進めない為にも重要な役割を持ちます。カタつきのあるフィットしない入れ歯は、さらに顎骨の減少を促進する場合がある一方、フィット感のある入れ歯を装着することで、顎骨の吸収はほとんどなく長期間、顎の形は変化しません。フィット感のあるお口にあった義歯を装着する事で、何度も義歯を作り替える必要はなくなり、同じ義歯をずっと長く使用する事が出来ます。
見た目の改善
お口に合ったフィット感の高い総入れ歯は、見た目の改善にも役立ちます。
フィット感のある総入れ歯は、歯肉と義歯との間に空気の隙間ができません。その為、口の中に入れ歯が緩く動くことは無いくらい、お口の中の形に合わせた大きさが必要となります。中には、小さい入れ歯がよいと思われている人もいらっしゃいますが、意外にもお口の中の大きさは大きい為、フィット感のある総義歯はある程度厚みも大きさもあります。
お口の中に隙間がない大きさである事が、頬のハリ感やほうれい線が深くなる事を防ぎ、お顔を若々しく見せてくれます。
また、しっかりとした歯並び、かみ合わせを再現することで、よく噛める、よく喋れるといった顎機能の改善に繋がり、自然な笑顔を取り戻すことができます。最新の技術を用いた総入れ歯は、より自然な見た目と快適な使用感を提供します。
心理的影響
顔の変化は心理的な影響も大きく、自己評価や社会的な自信に影響を与えることがあります。若い年齢で総入れ歯が必要になる事は、とてもショックで受け入れ難い事だとは思いますが、しっかり噛める入れ歯を入れずに、歯が悪いままの状態を継続することの方が遥かに日常生活で損をしているかもしれません。
あなたに最適な総入れ歯治療を受ける事で、見た目の改善と共に心理的にも軽くなり、健康的な日常生活を送る一助になると思います。
50代で総入れ歯を装着することは、顔の変化を伴うことがありますが、適切なフィット感を持つ総入れ歯を選ぶことで、その影響を最小限に抑えることができます。見た目の改善と心理的な健康を維持するために、あなたに最適なフィット感のある入れ歯治療は重要です。興味のある方は、ぜひ当院に相談してみてください。