ドイツ式入れ歯

一般的な義歯は就寝時に外す事を推奨されています。これは義歯が緩んで誤飲する危険性があるからです。

義歯を外した際に、他人に見られないようにティッシュやなどに包んで保管している場合がありますが、こうすると間違って捨ててしまう事や紛失の原因になるので保管の際には入れ歯ケースやタッパーに入れて保管する事をお薦めいたします。

でも、もっとお薦め出来る事は、常にお口の中にはめておけるだけのクオリティーのある義歯を使用する事です。

当院のドイツ式テレスコープ義歯は24時間はめたまま使用して頂ける義歯なので、外して保管する必要がありません。

その理由は長期間お口の中にはめておいても変質しないような良質な材料を使用して作製している体に適合した義歯なので、外すのは歯磨きの時だけです。

その他の時は就寝時も含めて24時間はめたまま使用して頂けるクオリティーがあります。

義歯を外したままにする事で呼吸は変化して、より口呼吸の傾向が高くなり、血中酸素飽和度が下がるので体には悪影響があります。その為、当院では義歯は体のホメオスターシスの安定の為にも義歯は歯磨きの時以外は24時間装着すべきだと考えています。

(この内容に関しては当院院長が学術的検証を取りI A D Rにて学術発表を行なっています)

ドイツ式義歯のメンテナンス方法

お手入れ

食後は義歯を外して、歯は歯ブラシで、義歯は義歯用ブラシで隅々まで磨いてください。特に、歯と歯の間の様な凹んだ部分には、歯にも義歯にも汚れが溜まりやすいです。

汚れが残ったまま1−2日経過するとブラシでは取れない歯石へ変化していきますので、日々ブラシで汚れを落とす事がとても大事です。

出来れば朝、昼、夜。最低でも朝、夜は歯磨きしましょう。

週1−2回のお手入れ方法

義歯は3−4日に一度、30分から1時間程度、義歯洗浄剤でのつけ置き洗いをして下さい。つけ置き洗いの前に先に、義歯をブラシで磨いて表面の汚れは落としておいて下さい。

入れ歯洗浄剤にも様々な種類が販売されていますが、当院では中性の洗浄剤をお勧めしています。中には漂白剤に近い強い成分の洗浄剤もあり、これだと入れ歯のピンクの歯肉の部分の脱色が起きてくる可能性があるので、これはお薦めしていません。

付け置き液の濃度も重要で、あまり薄いと落ちにくくなります。あとは、薄める際のお水の温度も効果が出易い30―40度前後くらいのお水を使用するのが良いです。

歯科専用の洗浄剤は毎日使用する必要はありませんが、定期的につけ置き洗いをすることで、ブラシで取りきれなかった細菌や汚れを落とせるので、清潔に義歯を保つことが出来ます。

デンタルフロスと入れ歯のイメージ

定期的なメンテナンス

治療後の定期的なメンテナンスでは、その後作製した義歯が問題なく使えているか、破損等は無いか、歯が悪化していないかなどのチェックを行なっています。

その方の使用状況にもよりますが、3−6ヶ月毎にチェックが必要となります。

メンテナンスの際に歯のクリーニングも行っています。メンテナンスをしっかり受けていると、治療した後の歯の持ちが良くなります。

破損や不具合の早期修理

入れ歯に破損や不具合が生じた場合は、早期に修理を行うことが重要です。放置しておくと、さらなる損傷や不快感を引き起こす可能性があります。破損や不具合がある場合は、すぐに修理を依頼しましょう。

 

以上がドイツ式義歯の治療後のメンテナンス方法です。ドイツ式義歯は治療費用が安くは無いのですが、治療後にこの様な適正なメンテナンスをして頂く事で、長期間安定して使用出来て、お口の中にフィットする他には無いタイプの義歯です。

上記の項目がしっかり出来ていれば、長期間かなり快適なお口の状態を保てます。しっかり治して、お口の悩みのない快適な日々を過ごして頂きたいと思います。