
乳歯の抜ける時期
乳歯は通常、6歳から12歳の間に抜け替わります。この期間中、20本の乳歯が順次抜け、永久歯が生えてきます。最初に抜けるのは下の前歯(下顎中切歯)や上の前歯(上顎中切歯)で、最後に抜けるのは奥歯(第二乳臼歯)です。しかし、永久歯への生え替わり年齢は個人差が大きく、永久歯への交換時期が早くスタートする子供もいれば、周囲の子供よりだいぶ遅れて抜け替わる子供もいます。
乳歯が抜ける時期が遅い原因
乳歯が抜ける時期が遅い原因として、いくつかの要因が考えられます。まず、遺伝的要因があります。両親や兄弟姉妹が同じように乳歯が遅く抜けた場合、子供も同じように遅れることがあります。また、栄養状態や生活習慣も影響します。カルシウムやビタミンDの不足、偏った食生活が原因で歯の発育が遅れることがあります。さらに、慢性的な病気やホルモンの問題も考えられます。
この時期の成長は女の子の成長ペースの方が早い為、男の子より女の子の方が生え替わりの時期が早い場合も比較的多いです。
また、身長などの成長が遅い子や線が細く筋肉量の少ない子供は、顎の成長がしにくい為、生え替わり時期が遅いことがあります。
生え替わり時期が遅い場合の影響
乳歯が抜ける時期が遅れることには、いくつかの影響があります。まず、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースが不足することがあります。これにより、歯並びが悪くなる可能性があります。また、永久歯の萌出位置が乳歯の生えている位置とずれている場合は、乳歯が正常に抜けず、永久歯と乳歯の両方が生えたままの二重歯列になることもあります。これらの問題は、後に矯正治療が必要になることがあります。
近年、食生活が変化して、硬いものをあまり噛まない食事を好む子供も多く、この様な場合は顎の筋力の発育が低下する原因となり、顎が狭く発育しにくくなる、乳歯の時期に虫歯が多かったりする事で、上下の歯のかみ合わせがとても短く、深く入り込んだ噛み合わせの子供もいますが、この様な場合は、永久歯への交換が適切に行われない事も多く見受けられます。
適切な対処法
日頃から少なくても半年に1度程度は歯科医院で虫歯や歯の噛み合わせのチェックを受ける様にしましょう。また、普段の生活の中でお子様の乳歯が抜ける時期が遅れていることに気づいた場合は、歯科医師の検診を受けることをお勧めします。歯科医院では、必要に応じてレントゲン検査などを行い、永久歯の発育状態を確認できます。そして、成長時期に合わせた適切な処置をご提案することが可能です。永久歯への生え替わりは、時期を後回しにすると成長時期を逸してしまい、適正な萌出をうながせなくなる事もあるので、早めにご相談頂くことをお勧めいたします。
当院からのアドバイス
乳歯が抜ける時期が遅れている場合、歯科医師から成長時期に合わせた対処アドバイスを受けることは非常に重要です。定期的な歯科検診を受けることで、乳歯や永久歯の萌出状態をチェックし、早期に問題を発見することができます。また、適切な歯磨き方法や食生活のアドバイスを受けることで、健康な歯を維持することができます。特にカルシウムやビタミンDを含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。
最後に、乳歯が抜ける時期が遅いことは必ずしも重大な問題を意味するわけではありませんが、成長段階に応じて注意が必要となり、適切な時期に適切な対処を行うことで、子供の歯の健康的な成長を促す事ができます。ご家族は、お子様の歯の発育に関心を持ち、疑問や不安があれば、いつでも気軽に歯科医師に相談できる様な環境にしておく事をお薦めいたします。