唇・歯肉の膨らみが気になったら血管腫かもしれません

鏡を見ると口の中に青紫色の膨らみを発見。

「痛みがないから大丈夫」と放置していませんか?

実は口腔内の血管腫は、早期発見により適切な治療選択が可能になる症状なのです。

血管腫が日常生活に与える影響

口腔内の血管腫は良性腫瘍で、血管の異常形成により生じる血管奇形として分類されます。

舌や頬粘膜、唇、口蓋など様々な部位に発生し、顎骨内にできることもあります。

痛みはありませんが、膨らみにより食事中や会話中に誤って噛んでしまうリスクがあります。

噛んでしまうことで血管に富んでいる為出血しやすく、傷口が感染すると炎症を引き起こします。

さらに、舌や頬粘膜の血管腫は咀嚼や発音に支障をきたすこともあり、口唇に出来ると、見た目に気になることもあります。

早期発見の重要性

血管腫は淡い青色から暗紫色を呈し、圧迫すると退色する特徴があります。

生まれつき存在することが多く、成長とともに徐々に大きくなるケースが一般的です。

血管腫に類似した成人に発症する病変として、血管拡張性肉芽種などがあり、これは後天性の病変です。歯肉や唇などにできる赤いポリープ状の病変で、外傷や入れ歯の金具が当たっている、被せものの一部が尖っていて常に当たっているなどの慢性的刺激や妊娠時ホルモンの影響などで発生します。この様な、慢性刺激によって出来るポリープの場合は、ポリープ自体を切除すると共に、刺激になっているお口の中の不良補綴物の改善も行わないと、再発する可能性があります。

早期発見により、血管腫の状態を正確に把握し、処置の必要性の有無などの診断出来て安心です。病変が拡大すると、治療期間が長くなり、身体的負担も増大します。

お口の定期検診で重症化を防ぐことで、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

適切な診断と治療選択

血管腫の診断には、視診や触診に加えて、MRIや超音波検査による精密検査が行われます。

手指で圧迫すると血液が貧血状態になり退色することで判断できますが、詳しい状態を知るには専門的な検査が必要です。

治療法は複数の選択肢があり、手術による切除やレーザー治療など、症状や部位に応じて最適な方法を選べます。

レーザー治療では患部を切除せずに治療できるため、身体への負担を軽減できる場合もあります。

当院では、お口の中のチェック後に精査が必要な場合は、より専門性の高い口腔外科をご紹介し、治療の連携を図っています。

口腔健康を守る習慣づくり

定期的な歯科検診は、血管腫の早期発見に最も効果的な方法です。

月に一度のセルフチェックで口腔内の変化に気づく習慣をつけましょう。

青紫色の膨らみや、食事中に噛みやすい部位がある場合は、早期に歯科を受診することが重要です。

痛みがないからこそ、定期的なチェックで異常を見逃さないことが大切です。

健やかな口腔環境を保ちましょう

体の入り口であるお口の健康は、全身への健康度アップに繋がっています。

お口の中の小さな変化を見逃さず、健康な口腔環境を保ちましょう。