通常、歯根は骨と直接結合している訳ではなく、その間に歯根膜という結合組織が介在しています。歯と骨 癒着は、歯根が顎の骨と歯根膜の介在なしに直接結合する上地を示し、異常に結合する状態を指します。この癒着は、通常の歯の状態とは異なり、様々な症状や問題を引き起こす可能性があります。癒着が発生する原因は多岐にわたり、歯周病や外傷、慢性的な炎症などが主な要因とされています。

 癒着の症状

癒着 症状は個々のケースによって異なりますが、一般的には以下のような症状が見られます。

痛みや不快感: 癒着が進行すると、歯根吸収が生じるケースも多く見られ、痛みや不快感が生じることがあります。歯軋りや食いしばりの力が慢性的に強く掛かっている場合にも、歯によっては骨癒着や歯根吸収が起こる事があります。噛んだときに不快感を覚える場合は、癒着の可能性があるため、注意が必要です。

歯の周囲の歯肉が腫れることがあります。これは、歯根に炎症や感染が進行している場合に生じる可能性があります。

噛む力が低下したり、食事がしにくくなるなど機能障害を生じる事もあります。

これらの症状が見られた場合は、早めに歯科医師の診断を受けることが重要です。

 癒着の治療法

癒着 治療法にはいくつかの方法があります。主に以下のようなアプローチが取られます。

外科手術: 癒着がひどい場合、外科手術が必要となることがあります。手術では、周囲の組織に炎症が波及してダメージを与えないようにする為、癒着部の歯根を削合、抜歯することもあります。

抗生物質や痛み止めの処方: 感染症や炎症が伴う場合、抗生物質や痛み止めが処方されることがあります。これにより、一時的な症状の軽減が期待できます。症状が軽減した場合でも、その後、感染源となっている癒着した歯根の抜歯は必要となります。そのまま放置することで、再度この部分に痛みを生じる、腫れるなどの可能性が高いからです。

定期的な検診:治療後は、定期的に歯科医院を訪れ、状態をチェックしてもらうことが重要です。または、すぐに処置をせずに経過観察となる場合もあり、この様な場合には定期的な検診をする事をお勧め致します。

 歯周病の影響

歯周病の影響は、癒着の主要な原因の一つです。歯周病が進行すると、歯を支える骨が徐々に失われ、歯と骨が異常に結合することがあります。

 歯科医師による診断の重要性

癒着を早期に発見し、適切な治療を行う事は非常に重要です。診断には、視診や触診、必要に応じてレントゲン検査が行われます。これにより、癒着の程度や周囲の骨の状態を把握し、適切な処置ができます。

また、早期に治療を開始することで、症状の進行を防ぎ、より良い結果を得ることができます。歯と骨の癒着は、見えない部分でジワジワ無症状のまま進行していくため、発見は難しいです。

歯と骨の癒着は、さまざまな症状を引き起こす可能性もありますが、無症状のまま何も問題がないこともあります。その為、全ての骨癒着が処置対象とは限りません。その為、何か症状が起きた場合は歯科医師にご相談下さい。検査の結果により、処置をするか否か、処置をせず経過観察になる場合もあります。