歯の根は顎骨内に埋まっています。通常、歯根とその周囲の骨とは直接結合しておらず、間には歯根膜と呼ばれる結合組織が介在しています。

しかし、骨性癒着とは歯と骨が異常に結合する状態を指し、主に歯の根が骨に固定されすぎて動かせなくなることが特徴です。この状態になると、さまざまな症状や問題を引き起こすことがあります。そのため、骨性癒着の治療法は非常に重要です。

 癒着の原因

癒着の原因は多岐にわたりますが、主に以下の要因が考えられます。

*歯周病: 歯周病は歯を支える骨や歯茎に炎症を引き起こし、最終的に骨と歯が異常に結合してしまうことがあります。進行した歯周病は、骨の吸収を招き、癒着を引き起こす要因となります。

*慢性的な炎症: 口腔内の慢性的な炎症が、歯根の周囲の骨に影響を与え、癒着を引き起こすことがあります。

*外傷: 外的な衝撃や怪我によって、骨と歯が癒着することもあります。特に事故やスポーツによる外傷が原因となることがあります。

*歯の感染症: 虫歯などの細菌感染が歯根に広がり、炎症を引き起こすと、骨と歯が癒着する原因になります。

 骨性癒着の治療法

骨性癒着 治療法としては、いくつかの選択肢があります。主に以下の方法が用いられます。

*外科手術: 骨癒着が進行し歯根の吸収が進んだ場合、歯がそのまま維持できなくなる事があります。この場合は外科手術が必要です。手術では、麻酔を施し、癒着した骨と歯との間を削合し剥がしますので、手術により多少の侵襲を伴います。

*抗生物質の投与:感染症がある場合、抗生物質が処方されます。これにより、感染を抑え、痛みや腫れの一時的な改善を促進します。しかし、投薬だけでは再発の可能性がある為、ほとんどのケースでは投薬により症状が落ち着いた後に、外科手術により当該歯の抜歯が必要となります。

 治療後のケア

治療後のケアは、治療後の創部の回復に大きく影響します。以下のポイントに注意して、適切なアフターケアを行うことが大切です。

*口腔内の清潔を保つ: 治療後は、口腔内を清潔に保つことが重要です。特に手術後の感染を防ぐために、定期的な歯磨きやうがいが推奨されます。

*痛みや腫れの管理:通常、外科処置を行った日に数日間程度の薬が処方されます。歯科医師の指示通り、薬の服用して頂くと、腫れや痛みは出にくくなります。痛みや腫れが生じた場合は、必要に応じて歯科医師に相談してください。

*定期的な検診: 治療後は定期的に歯科医院を訪れ、全体的な口腔内の状態をチェックすることをお勧めします。

まとめ
骨性癒着は、歯と骨が異常に結合する状態であり、適切な診断と場合によって治療が必要です。原因や症状を理解し、早期の診断と治療を行うことで、健康な口腔環境を保つことができます。歯科医師としては、患者一人ひとりに合った最適な治療を提供し、健康をサポートすることが重要です。定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を維持していきましょう。