〈正しい日常の呼吸とは〉

日常的に鼻呼吸している人と、口呼吸している人では、その健康面や精神面に大きく違いがある事をご存知ですか?

そもそも人の体は鼻呼吸をする様な仕組みに作られています。しかし、鼻呼吸がしにくくなる様なきっかけが体に生じる事で口呼吸へ移行します。

〈鼻から肺と口から肺まで運ばれる酸素の違い〉

鼻呼吸では、鼻から取り込んだ酸素は、安全に肺まで送り込む為の色々な機能が備わっています。鼻から入った酸素は鼻毛や鼻粘膜でウイルスや埃、汚れを落とし、一定の湿度か加えられ、温度も一定温度にコントロールされてから肺に送られます。この様な仕組みが鼻に備わっている為、私達は安全に酸素を肺に取り込む事が出来ています。

一方、口呼吸ではこの様に酸素から不純物を除去する機能も湿度、温度を適正にコントロールする機能もありません。

実際には鼻から取り入れた酸素と口から取り入れた酸素の取り込みは、体内の免疫機能に与える影響など大きく違ってきます。

〈歯並びと食べ物の飲み込みの関係性〉

鼻呼吸をし易くする為には、お口の中の内圧が鼻より高くなっている必要があります。その為には、いわゆる良い歯並びである必要があり、良い歯並びでは上下顎の歯が前歯も奥歯も親知らず以外は全て揃っていて、お口を閉じると上下の歯と歯が隙間無くキレイにかみ合っています。上下の口唇が閉じた時に、上下の歯と歯が隙間無くかみ合い、舌が上顎にピッタリついた状態だと、口の中から空気が抜けて圧力が高まります。この状態は正しい食べ物の飲み込みをする時と同じ状態で、口の中の圧力が高まり、真空の状態にならないと、食べ物の飲み込みはスムーズにできません。この飲み込む動作を嚥下(えんげ)と言います。

食べ物を飲み込む際は、お口の中の圧力が高くなっている事で、食べ物が食道へ運ばれやすくなっています。

〈どの様な歯並びが口呼吸へ移行しやすいのか〉

しかし、上下の歯と歯の間に隙間があるかみ合わせでは、お口の中の圧力が抜けてしまい、高まりません。それはどの様な噛み合わせかというと、前歯や奥歯に抜けたままの部分がある、開口(オープンバイト)、反対咬合(受け口)、上顎前突、下顎後退、歯が重なって生えている(乱くい歯)などが挙げられます。

この様な歯のかみ合わせの人の場合は、普段から口が開いて口呼吸になっている、常に鼻の閉塞感を感じる、食事の時にむせ易い、うまく食べ物が噛み砕けない、繰り返し歯の治療が必要になり全然良くならない…といった症状が発現します。

しかし、歯のかみ合わせは治療により症状は改善できますので、先ずはご相談ください。

治療方法にはバリエーションがある為、その方の症状やお口の状態によって最適な治療方法をご提案致します。