ドイツ式義歯を使用してるが、手術を受ける場合は義歯をはめたままで良いの?

テレスコープ義歯の治療をした後の患者様から、たまにこの様な質問を受けます。「今度、入院して手術を受ける事になったのですが、テレスコープ義歯の場合は手術中に義歯ははめたままでいいですか?」

私は「テレスコープ義歯は手術中はめたままにしていても、緩んで外れる事はないと思うので、はめたままで良いと思います。」とお伝えしますが、殆どの場合、病院の規定では義歯は必ず手術の時に外す様に決められている様で、外す様に言われるそうです。

なので、そんな時は病院の規定で決まっている場合はそれを覆す訳にもいかないので、「半日程度なら義歯を外していても問題ありませんよ。」とお伝えしています。

2−3日義歯を外しっぱなしにしておくと、残っている歯の位置が動いて義歯がはまりにくくなる事があるので、2−3日外しっぱなしにする事はお薦め出来ませんが。病院内での手術時の安全規定があるならそれに従わないとスムーズに受診できないと思いますので、この様にお答えしています。手術が終わって元気になったら、その後来院して頂いて、問題なく使用できているかを後から確認しています。数日はずしっぱなしにしていた方の中には、歯が動いて若干合わなくなっているケースも経験していますが、それでもその後、はめられる様に治っています。

手術後にICUへ入院予定している人は、手術前に透明なタッパーに義歯を入れて、それを手術後にICUへ届けてもらう様にお伝えしています。こうすれば、手術後にそれほど時間が開かずに義歯をはめられるので、問題ないと思います。注意点として、ICUで義歯をはめる場合は、外してタッパーへ入れる時にしっかり義歯を磨いて清潔にしておいて頂く事です。手術後のお口の中の清潔度は感染防止に欠かせない要素となります。

これさえ注意しておけば、義歯は水の中に付けて保管する必要はなく、そのままタッパーに保管で良いです。もう一つの注意点として、義歯をティッシュなどに包んで保管しておくと、他の人にゴミと間違って捨てられてしまう可能性がありますので、見える状態で容器に入れるか、容器にわかりやすい様に名前を記入して頂くなどの工夫が必要となります。

当院で治療後に手術を受ける方には、この辺りのご注意をお話しして、あとは私がなんとかするので、歯の事は心配しないで、手術を受けてきて下さい。

その後、体調が良くなったらメンテナンスに来て下さい!とお伝えしています。

 

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