保険の入れ歯と自費の入れ歯は何が違う? ―自分に合った義歯を選ぶために知っておきたいこと―

「保険の入れ歯と自費の入れ歯は、何が違うのでしょうか?」

「自費の入れ歯は高額だけれど、それだけの価値があるのでしょうか?」

歯を失い、初めて入れ歯を考えることになった方にとって、これは非常に大きな疑問だと思います。

特に、これからも仕事や旅行、趣味、家族や友人との食事を楽しみたいと考えている50代、60代の方にとって、入れ歯は毎日使う大切なものです。

また、30代、40代で思いがけず歯を失い、「まだ入れ歯になるような年齢ではないのに」とショックを受けている方にとっては、単に歯を補うだけでなく、できるだけ自然な見た目と快適な使用感を両立したいという希望もあるでしょう。

では、保険の入れ歯と自費の入れ歯には、どのような違いがあるのでしょうか。

そして、なぜ湘南歯科医院では、自費診療による義歯治療を大切にしているのかについて、

今回は義歯を選ぶ際に知っておきたいポイントも含めて詳しくご紹介します。


保険の入れ歯と自費の入れ歯は「値段」だけが違うわけではありません

保険診療と自費診療の違いを考えるとき、最初に知っておきたいのが、単純に

「安い入れ歯」と「高い入れ歯」

という違いではないということです。

健康保険による義歯治療では、保険診療のルールに基づいて、使用できる材料や治療方法が定められています。

一方、自費診療では、保険診療の制約にとらわれず、患者さんのお口の状態や希望、治療の目的に応じて、材料や設計についてより幅広い選択肢を検討することができます。

つまり、自費義歯の大きな特徴の一つは、

「患者さんが求める機能や見た目の希望に合わせて、治療の選択肢を広げられること」

にあります。

もちろん、自費だからすべての方に適しているわけではありません。

大切なのは、費用だけで判断するのではなく、

「自分は義歯に何を求めているのか」

を考えることです。


「保険の入れ歯だから噛めない」ということではありません

義歯についての非常に重要なポイントですが、

「保険の入れ歯は噛めない」

「自費の入れ歯なら必ず噛める」

というように、保険と自費を単純に分けて考えることはできません。

噛める義歯を提供する為には、

  • 残っている歯の状態
  • 歯ぐきや顎の骨の状態
  • 失った歯の本数や位置
  • 上下の歯の咬み合わせ
  • 義歯の大きさや形
  • 義歯の安定感をどの様に設計するか
  • 義歯の製作精度
  • 装着後の調整
  • 毎日の使用方法
  • 定期的なメインテナンス

など、さまざまな要素が関係しています。

そのため、単純に「保険か自費か」だけで、義歯の使い心地や治療結果が決まるわけではありません。

では、なぜ自費義歯を選択する方がいるのでしょうか。

その理由の一つが、義歯の設計や材料について、より幅広い選択肢を検討できることです。


自費義歯で考えられる「選択肢の広さ」

例えば、

「できるだけ金属のバネを目立たせたくない」

「入れ歯が動くのが気になる」

「残っている歯をどのように利用するのかまで考えてほしい」

「人工歯の並びを自然にしたい」

「できるだけ自分の顔になじむ口元にしたい」

「作った入れ歯を長く使いたい」

「他人から入れ歯だと分かる歯を入れたくない」

など、義歯に対する希望は患者さんによって異なります。

保険診療では、使用できる材料や設計に一定の制約があります。

一方、自費診療では、患者さんのお口の状態に応じて、保険診療では選択できない材料や設計を含め、より幅広く治療方法を検討できる場合があります。

そのため、

「自費義歯を選ぶ=高い材料を選ぶ」

ではなく、幅広い選択肢の材料の中から自分に最適な材料を探すことが出来る

「自分が求める義歯を実現するための選択肢を増やす」

という考え方ができます。


湘南歯科医院が取り組む「テレスコープ義歯」

湘南歯科医院では、自費義歯の選択肢として、ドイツ式のテレスコープ義歯を扱っています。

テレスコープ義歯は、残っている歯を利用して義歯を支える構造を持つ部分義歯です。

一般的な部分入れ歯では、残っている歯にクラスプと呼ばれる金属のバネをかけて義歯を維持する方法となります。

一方、テレスコープ義歯では、残っている歯に内冠を被せます。義歯側に組み込まれた外冠は、内冠と精密に合わせて重ねることが出来る二重冠構造を利用しています。

この構造により、一般的なクラスプ義歯とは異なる方法で義歯の維持や支持を得ることができます。

単にテレスコープ義歯と言っても、歯や歯肉の状態の違いに合わせて、いくつかの種類のテレスコープのバリエーションの中から、その方に最適なテレスコープを選択することが可能です。

その為、どの様なお口の中の状態でも、殆どの方に対応可能な方法です。

実際の治療では、残っている歯の本数や位置、歯周病の状態、むし歯の有無、歯の状態、咬み合わせなどを確認したうえで、最適な義歯の設計を診断する必要があります。

そのため、テレスコープ義歯を検討する場合にも、

「テレスコープ義歯を入れること」そのものを目的にするのではなく、「自分のお口にとって最適な義歯治療」を診断すること

が重要になります。


湘南歯科医院が「自費」にこだわる理由

では、なぜ湘南歯科医院では自費による義歯治療を大切にしているのでしょうか。

その理由は、単純に「自費の方が高品質だから」ということではありません。

当院が大切にしているのは、

患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、義歯を設計すること

です。

失った歯の部分が同じであっても、患者さんによって顎の大きさや虫歯や歯周病リスクの高い、低いが異なっていたり、残っている歯が健康な状態なのか、差し歯が多いのか、咬み合わせ、顎の動き、年齢、生活環境…などは異なります。

そのため、すべての方に同じ設計の義歯を作ればよいというものではありません。

当院では、患者さんのお口の状態を確認し、

「どの歯を支えとして利用するのか」
「どのように義歯を安定させるのか」
「どのように咬み合わせを作るのか」

「何年くらい使う事を想定するのか」

「残っている歯にどのような力がかかるのか」

などを考えながら、治療計画を検討します。

こうした治療を行うためには、保険診療の範囲だけでは選択できない材料や設計が必要になる場合があります。

そのため湘南歯科医院では、義歯治療について、まずはどういう義歯がその方に必要なのか…

から考え始める自費診療を基本とした治療方針を採用しています。


義歯は「誰が作っても同じ」ではありません

義歯を作る際には、歯科医師による診査・診断だけでなく、実際に義歯を製作する歯科技工士の技術も関係します。

歯の形や大きさ、人工歯の並べ方、咬み合わせ、義歯の形態など、製作工程にはさまざまな判断が必要です。

特に、患者さんのお顔立ちや口元に自然になじむ義歯を作るためには、単純に決められた位置へ人工歯を並べるだけではなく、その方に合わせて調整していくことが大切です。

湘南歯科医院では、院長が患者さんのお顔立ちや表情、口元とのバランスを考えながら、人工歯の歯並びを一人ひとりに合わせてデザインしています。

そのため、

「いかにも入れ歯」という印象ではなく、自然な口元に見える義歯

を目指しています。

これは、当院がテレスコープ義歯を含む自費義歯の治療で大切にしている特徴の一つです。


「入れ歯になったら老けて見える」という不安に

歯を失ったとき、

「入れ歯を入れたら老けて見えるのでは?」

と心配される方は少なくありません。

特に30代、40代で歯を失った方にとっては、

「まだ若いのに入れ歯になってしまった」

という精神的なショックに加えて、

「人から入れ歯だと思われたくない」

「笑ったときの口元が気になる」

という不安もあるでしょう。

また、50代、60代の方でも、

「できるだけ自然で、自分らしい口元」

を求める方は多いです。

義歯は、単に歯の本数を補うためだけのものではありません。

人工歯の形や大きさ、色、歯並び、前歯の位置などによって、口元の印象は変わります。

湘南歯科医院では、こうした見た目の部分も義歯治療の大切な要素の一つとして考えています。


自費義歯を選ぶ前に知っておきたいこと

ここまで自費義歯について説明してきましたが、決して

「自費義歯なら、何でも保険義歯より優れている」

ということではありません。

また、テレスコープ義歯についても、

「テレスコープ義歯なら必ず長持ちする」

「必ず痛くならない」

「誰でもよく噛めるようになる」

といった単純なものではありません。

患者さんのお口の状態によって、適する治療方法は異なります。

だからこそ、義歯を選ぶときには、

① 自分の歯は現在どのような状態なのか

② どの歯を残せるのか

③ 咬み合わせに問題はないのか

④ どのような義歯の設計が適しているのか

⑤ 見た目についてどのような希望があるのか

⑥ 治療費や治療期間をどう考えるのか

こうした点を総合的に考えることが重要です。


「高い義歯」ではなく「自分に必要な義歯」を

自費義歯は、保険の義歯と比較すると費用が大きくなる場合があります。

そのため、

「本当にそこまで費用をかける必要があるのだろうか?」

と迷われるのは当然です。

湘南歯科医院では、単に高額な義歯をおすすめするのではなく、

「その方にとって、どのような治療が必要なのか」

を考えることを大切にしています。

食事をできるだけ楽しみたい。

人前で自然に笑いたい。

入れ歯であることをできるだけ気にせず生活したい。

残っている歯を大切にしながら、これからも長く使える治療を考えたい。

そうした希望がある場合には、自費義歯を含めた治療方法を検討する価値があります。


歯を失った後の治療は「これから」を考えて選ぶ

歯を失ったとき、多くの方は、

「なくなった歯をどうやって補うか」

というところから考え始めます。

しかし、本当に考えていただきたいのは、その先です。

外食の時に、みんなと同じ食事がしたい。

歯の事なんて忘れて、友達とあった時には笑って会話したい。

人前で口元を気にせず過ごしたい。

残っている歯を大事に保たせたい。

そして、

歯の治療が終わったら、歯が悪かった事なんて忘れて10年、20年先も、楽しく生活したい。

湘南歯科医院では、この様な方にも満足していただける様な治療を行なっています。

義歯は毎日使うものだからこそ、こうした「これからの生活」まで考えて治療方法を選ぶことが大切です。


湘南歯科医院の義歯治療とは

湘南歯科医院では、ドイツ式のテレスコープ義歯を含め、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた自費義歯治療を行っています。

当院が大切にしているのは、

「噛むための機能」と「自然な口元」の両立です。

そのため、義歯を単に製作して終わりにするのではなく、

  • 残っている歯の状態
  • 咬み合わせ
  • 義歯の設計
  • 義歯を支える仕組み
  • 人工歯の形や歯並び
  • お顔立ちとの調和
  • 装着後の調整とメインテナンス

などを含めて治療を考えています。

「テレスコープ義歯について詳しく知りたい」

「入れ歯になっても自然な口元にしたい」

「しっかりと咬み合わせまで考えた義歯治療を受けたい」

このような方は、ぜひ一度ご相談ください。


まとめ|義歯は「費用」だけではなく「治療の考え方」で選んでください

保険の入れ歯と自費の入れ歯には、費用だけではなく、使用できる材料や設計などに違いがあります。

ただし、

「自費だから必ず良い」

というわけでもありません。

重要なのは、ご自身のお口の状態を正しく把握し、どのような機能や見た目を求めているのかを考えたうえで、適した治療方法を選択することです。

湘南歯科医院では、保険診療とは異なる設計や材料を検討できる自費診療を基本とし、ドイツ式テレスコープ義歯を含め、一人ひとりに合わせた日常生活をより充実して過ごしていただける様な義歯治療をご提案しています。

「入れ歯だから仕方がない」と諦めるのではなく、
「これからの自分がより活動的になれる義歯を選ぶ」

湘南歯科医院は、そのための治療を大切にしています。


次回は「しっかり噛めること」「若々しくいること」が健康寿命につながる理由

「入れ歯にすると老けて見える」

「入れ歯にすると噛みにくくなる」

そんなイメージを持っていませんか?

次回は、「噛むこと」と日々の健康、そして自然で若々しい口元について、さらに詳しくご紹介します。

歯を失ったことをきっかけに、これからの食事や生活を見直したい方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

前の投稿

歯を失った後の治療選択!~保険と自費ブリッジ治療では何が違うの?~

歯を失った後の治療選択!~保険と自費ブリッジ治療では何が違うの?~